研ぎ澄まされた美的感覚が炸裂するムーティの「ロメジェリ」。シカゴ響のパワーは圧巻!
ムーティは、ヴェルディは別格として、プロコフィエフも好んで取り上げてきた作曲家のひとり。「ロメオとジュリエット」はフィラデルフィア管との録音(1981年)があり本作は32年ぶりの再録音。前回は鮮やかで俊敏な印象でしたが、今回はムーティの研ぎ澄まされた美的感覚、独特の音楽運び、そしてシカゴ響のポテンシャルを最大限にいかしたアンサンブルの精度、どれをとっても、格段にスケールとパワーがアップしています。全篇、色彩感は極上、表現の幅はとてつもなく、プロコフィエフの天才をみごとに解き明かすと同時に、現代オーケストラ・サウンドの極限を見せる圧巻の演奏・録音です。
モンタギュー家とキャピュレット家/少女ジュリエット/マドリガル/メヌエット/仮面/ロメオとジュリエット/タイボルトの死/僧ローレンス/別れの前のロメオとジュリエット/ジュリエットの墓の前のロメオ
リッカルド・ムーティ(指揮)
シカゴ交響楽団
録音:2013年10月シンフォニーセンターオーケストラ・ホール、シカゴ(ライヴ)
原盤:CSO Resound Ⓟ2014
国内未発売CD:KKC.5431(CSOR.9011402) レコ芸特選