ピリオド楽器によるヘレヴェッヘ円熟の成果。大編成のフォーレ。同郷の大家フランク。
ヘレヴェッヘがフォーレのレクイエムを13年ぶりに再録音。初演の時と同じ小編成版であった前作と異なり、今回はフル編成、現行でよく演奏される版によっております。解釈はさらに円熟味を増し、磨きかかった美しい演奏。古楽の世界で有名なソプラノ、ゾマーの美声にも注目です。カップリングは同郷の大家フランクの大作、ニ短調交響曲。これもピリオド楽器による演奏です。シューベルトのような歌に満ち、しかも劇的な生々しさをもはらんで、生き物のように息づいています。
フォーレ:レクイエム 作品48
(大管弦楽 現行版)
フランク:交響曲 ニ短調
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
シャペル・ロワイヤル、コレギウム・ヴォカーレ、シャンゼリゼ管弦楽団
ヨハネッテ・ゾマー(ソプラノ)、シュテファン・ゲンツ(バリトン)
録音:2001年11月 グランデ・サル・ド・アルスナル、メッツ
原盤:HMF Ⓟ 2002
国内発売旧CD:KKCC.473(HMC.901771) レコ芸特選