ついに国内盤で登場!ゲルギエフ&マリインスキーの「くるみ割り人形」全曲。
マリインスキー劇場の委嘱で作曲された「くるみ割り人形」。ゲルギエフは1998年にバーデン=バーデン祝祭劇場で同曲をライヴ録音していますが、今回はホームグラウンドでもあり演奏は自然かつ熱く、著しい円熟がうかがえます。純音楽としても名作なため、多くの大指揮者が録音していますが、いずれも踊りであることを無視した速いテンポや感情移入に彩られることが常でした。しかし数限りない上演経験のあるゲルギエフとマリインスキー劇場管弦楽団は、まさに伝統のテンポで堂々と作品を物語ります。カップリングは交響曲第4番。ゲルギエフには2002年にウィーン・フィルを振ったライヴCDがありますが、ついに手兵マリインスキー劇場管とのセッション録音となりました。この曲のロシア音楽独特のうねりは、ロシア系指揮者でないとサマになりませんが、ゲルギエフはロシア語の発音のような抑揚で万全。至芸を聴かせてくれます。
1.バレエ音楽「くるみ割り人形」作品71
(全曲)
2.交響曲 第4番 ヘ短調 作品36
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
マリインスキー劇場管弦楽団
録音:2015年6・9月(1)、6・12月(2)マリインスキー劇場コンサートホール
原盤:Mariinsky Ⓟ2016
国内未発売CD:輸入盤(MAR.0593)(SACD Hybrid)