指揮・オケ・作品の運命的な出会いが生んだ稀有の名演奏。
ラフマニノフが思いのたけをこめた甘美なメロディが聴く人の心を締めつける第2交響曲。初演百周年に当たる今回(2008年)の録音は、ロンドン交響楽団が1973年に完全全曲版を世界初録音したプレヴィンなど錚々たる指揮者と演奏してきた団体ということもあって、ゲルギエフの円熟ぶりとオーケストラの名人芸が光る、驚くべき名演となりました。ライヴではよりいっそう畳みかけるタイプのゲルギエフですが、ここは大きな構えでラフマニノフの旋律美を歌い上げています。慣例化しているカットをいっさい行わない、こだわりの完全全曲版。
交響曲 第2番 ホ短調 作品27
(完全全曲版)
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
ロンドン交響楽団
録音:2008年9月バービカンホール、ロンドン(ライヴ)
原盤:LSO Live Ⓟ 2010
国内発売旧CD:KKC.5278(LSO.0677)(SACD Hybrid) レコ芸準特選