ヤンソンスが名門の能力を余すところなく引き出した!スリルと興奮を約束する「レニングラード」。
2006年シーズン演奏会で力を注ぎ、本拠地アムステルダムはもちろん世界各都市で成功を収めた注目のプログラム「レニングラード」。いわゆる戦争交響曲中でもとびきりの大作だけに、とかく演奏の出来もスケール感や大迫力の音響について語られがち。ここでは申し分なくパワフルでありながら、それにもまして磨き抜かれた美の表現に惹かれます。たとえば冒頭「人間の主題」。ここまで華麗なる色彩感をもって描かれたことがあったでしょうか。深深としたアダージョでも雄弁きわまる弦の威力にただただ息を呑むばかり。もちろんフィナーレも超弩級の輝きに溢れています。
交響曲 第7番 ハ長調 作品60
「レニングラード」
マリス・ヤンソンス(指揮)
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
録音:2006年1月コンセルトヘボウ、アムステルダム
(ライヴ)
原盤:RCO LIVE Ⓟ2006
国内発売旧CD:KKC.5287(RCO.06002)(SACD Hybrid) レコ芸特選