仰天! ノン・ヴィブラートの「火の鳥」。ピリオド楽器によるストラヴィンスキー登場!
ピリオド楽器による演奏、ついに「火の鳥」全曲盤の登場です。この作品が100年前の1910年、パリ・オペラ座で初演された際の響きを再現しています。ピッチこそさほど違和感はありませんが、弦楽器はガット弦、金管は細管、木管やハープはいずれもフランス製で、パリ音楽院直伝の奏法を遵守しているため、聴感上の印象はかなり違います。ヴィブラートも少なめで、パステル画のような色彩がいかにもフランス風。4管の大編成ながらすっきりしていて、金管の響きが独特。原色的で厚い音というストラヴィンスキーのイメージが一新され新鮮の極みです。併録曲はこの「火の鳥」初演時に上演されたバレエ「オリエンタル」の音楽。グラズノフらの小品8曲を新たなオーケストレーション編曲も含めて、再現しています。
ストラヴィンスキー:「火の鳥」(1910年版全曲)
バレエ「オリエンタル」の音楽
1.グラズノフ:バレエ音楽「ライモンダ」
〜サラセン人の入場/東洋の踊り
2.同:バレエ音楽「四季」〜秋のバッカナール
3.シンディング:東洋舞曲 作品32の5(パイパー編)
4.アレンスキー:バレエ音楽「エジプトの夜」
〜エジプト女の踊り/蛇のシャルムーズ/ガジーの踊り
5.グリーグ:小妖精 作品71の3(マントヴァーニ編)
フランソワ=クサヴィエ・ロト(指揮)、レ・シエクル
録音:2010年10月シテ・ド・ラ・ミュジーク、ラン大聖堂(ライヴ)
原盤:ACTES SUD Ⓟ2011
国内発売旧CD:KKC.5195(ASM.06) レコ芸特選