ピアニスト最高、指揮者最高、オーケストラ最高で、人間業とは信じ難い世界が実現!
若手の剛腕マツーエフとはこれまでもラフマニノフ、チャイコフスキーの協奏曲で決定盤を制作してきましたが、今回は難曲で知られるプロコフィエフの3番。いつもの通り強靭なタッチと目の眩むような超絶技巧が爽快の極み。マツーエフ以上に印象的なのがゲルギエフの伴奏。旧盤よりもロシア色濃厚で、出だしから魔術的に変幻自在、初めて聴く作品であるかのごとく新鮮に描きます。さらに充実しているのが交響曲第5番。マリインスキー劇場管のボルテージの高さと相まって、旧盤を凌駕する充実度。重心は低いもののフィナーレのスピード感はゲルギエフならではで、最後まで息もつけぬほど心を鷲づかみにされます。
1.ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 作品26
2.交響曲 第5番 変ロ長調 作品100
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
マリインスキー劇場管弦楽団
デニス・マツーエフ(ピアノ)(1)
録音:2012年6・10月マリインスキー劇場コンサートホール(1)、2012年4月モスクワ音楽院大ホール(2)
原盤:Mariinsky Ⓟ2014
国内発売旧CD:KKC.5392(MAR.0549)(SACD Hybrid) レコ芸特選