アナログ・マスターテープから20数年、30数年ぶりにCD再復刻!
セブンシーズ(旧チェトラ・レーベル)のフルトヴェングラー秘蔵音源が最新デジタル・リマスタリング&“高品質CDの決定版”UHQCD仕様でよみがえる!!
超希少音源、 スカルピーニとのベートーヴェン「第4番」協奏曲のマスターテープがキングレコードの倉庫にあった!!
ベートーヴェン:
1. ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58
ワーグナー:
2. ジークフリート牧歌
3. 楽劇「トリスタンとイゾルデ」-前奏曲と愛の死
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ローマ・イタリア放送交響楽団(1)
トリノ・イタリア放送交響楽団(2,3)
ピエトロ・スカルピーニ(ピアノ)(1)
録音:1952年1月19日 ローマ(ライヴ)(1)
1952年6月6日 トリノ(ライヴ)(2)
1952年3月11日 トリノ(ライヴ)(3)
ピアノ協奏曲第4番は、LPが伊Cetraから1980年にFE-2で発売されたが、同じころ米DiscocorpからRR-441で、 およびそのライセンス盤として日コロムビアからOZ-7550が発売されたため、キングでは未発売のままにいた音源。
今回、はじめてFE-2のマスターテープからCD化! カップリングする「ジークフリート牧歌」と「前奏曲と愛の死」は伊CetraがFE-47、FE-43で発売した音源。
キングではLPをK17C-9539(86.3.21)で、CDをK33Y-195(86.10.5)で発売。今回のCD化は30年ぶり!
スカルピーニ(1911-1997)はヒンデミットに師事し、1952年にはシェーンベルクのピアノ作品全曲演奏会を行なったこともあるイタリアの名ピアニスト、作曲家。同年1月、ローマでフルトヴェングラーとの共演が実現しました。同曲を1943年に共演したコンラート・ハンゼンとはちがって、 明晰で硬質なタッチ、躍動感さえただようスカルピーニのピアノ。フルトヴェングラーは落ち着いた指揮で、イタリアのオケからベートーヴェンの意味深い音楽を引き出しています。
マスターテープはアセテート盤からの復刻のようで、スクラッチノイズこそありますが、高域の伸びも充分な、 明るく輝かしいピアノの音を味わうことができます。
余白には同年3月、6月にトリノで行なったライヴ音源から、ワーグナーの名曲2曲「ジークフリート牧歌」「前奏曲と愛の死」をカップリング。 フルトヴェングラーは50年スカラ座で「指環」公演、52年「トリスタンとイゾルデ」録音(EMI)、
53年にはローマ放送響と「指環」放送録音を行うなどワーグナーに傾倒していただけに、この2曲にものめり込むような陶酔ぶり、 心底からの情感がにじみ出ており感動的です。「ジークフリート牧歌」は巨匠唯一のライヴ録音としても貴重です。