【イベントレポート】大阪・高槻のゴールデンウィークを彩る風物詩「高槻ジャズストリート」が3年ぶりに帰ってきた!キングアーティストも多数出演。
ユッコ・ミラーデヴィッド・マシューズShiho牧山純子
「高槻ジャズストリート」は、「高槻を、音楽があふれる楽しいまちにしよう!」という思いから、1999年に始まった入場無料の日本最大級手づくり音楽イベント。
コロナ禍で昨年、一昨年は中止となっており3年ぶりの開催となる今回は、国内外で活躍するジャズミュージシャンを含むプロ・アマ約700バンドが出演。高槻現代劇場、HEINEKEN STAGE(高槻市立第一中学校グラウンド)、FM COCOLO STAGE(桃園小学校グラウンド)、野見神社など、高槻市内約50会場で、5月3・4日の2日間にわたって開催された。
耳をすませば町中のあらゆるところから音楽が聴こえてくる、高槻のゴールデンウィークの風物詩として久しぶりの賑わいを見せた。
キングレコードのジャズアーティストも多数参加しており、本記事では4日に行われた一部の公演を紹介する。
◆牧山純子@國乃長・清鶴ステージ(富田コミュニティーセンター)
ジャズヴァイオニストとして独自のスタイルを確立してきた牧山純子は、國乃長・清鶴ステージ(富田コミュニティセンター)に出演。こちらは「富田ジャズストリート」の会場だ。
(※「富田ジャズストリート」は、もともと「高槻ジャズストリート」の〈富田エリア会場〉だったところを、今回からはのれん分けという形で運営が分けられている。)
心地よい風が吹く中ステージに上がった牧山純子は、最新アルバム『アレグリア』から「キャンディーシャワー」など、まず3曲を披露。そして紅白歌合戦で共演したこともあるという一青窈の名曲「ハナミズキ」をしっとりと演奏し、観客の心をぐっと掴んだ。
途中、風で飛ばされた譜面を拾い集めるアクシデントも起きたが、牧山は「普段、風を感じながらヴァイオリンを弾くことはあまりないのでとても気持ち良いです。」と爽やかにコメント。
そしてスロベニアと親交のある牧山ならではの曲、異国情緒たっぷりの『スロベニア組曲』から「風」、そして最後にはラテンの曲調が楽しい「ブリザ・デ・アレグリア」を披露し、まさに「風」尽くしのステージで観客を魅了した。
最新アルバム 2020/4/8「アレグリア」
https://www.kingrecords.co.jp/cs/g/gKICJ-839/
【セットリスト】
M1.ラ・フェ・ドゥ・モール
M2.キャンディーシャワー
M3.ムーンシャドウ
M4.ハナミズキ
M5.スロベニア組曲 風
M6.ブリザ・デ・アレグリア
◆Shiho@國乃長・清鶴ステージ(富田コミュニティーセンター)
類まれな歌唱力を武器に、Fride Prideのボーカリストとしても活躍をしてきたジャズシンガーのShihoも、國乃長・清鶴ステージ(富田コミュニティセンター)に出演。
晴天の中、「めっちゃ暑いー!」と元気に登場し、デイヴ・ブルーベックの名曲「Take Five」からステージが始まる。Shihoのハスキーでパワフル且つソウルフルな歌声により、一瞬で会場のテンションは急上昇し、オリジナル曲「Happy Song」では手拍子も鳴り響いた。そしてマイケル・ジャクソンの「Bad」では、観客の歓声も沸き起こる圧巻の歌唱を披露。
最後の曲「tombo mistrada」では、「みんなでブラジル行こうぜ!!踊ってもいいよ!7拍子だけど(笑)」と観客を沸かせ、会場の熱気はマックスに。観客は体を揺らし、手拍子をしながらノリノリのサンバサウンドを楽しんだ。
終始、Shihoの心を掴むトークも冴え渡っており、あっという間の約40分間のステージは幕を閉じた。
【セットリスト】
M1.Take Five
M2.The Gift
M3.Happy Song
M4.Lawns
M5.Bad
M6.tombo mistrada
最新アルバム 2019/6/15「A Vocalist」
https://www.kingrecords.co.jp/cs/g/gKICJ-822/
配信リリース 2021/10/20「Music & Life」/「Happy Song feat. HAMOJIN」
https://lnk.to/Shiho_2021
◆ユッコ・ミラー×デヴィッド・マシューズ@FM COCOLO STAGE(桃園小学校グラウンド)
ダイナミックな表現力とテクニカルな演奏、そしてきゅるぴかなキャラクターで次世代を担うサックス奏者として注目を集めるユッコ・ミラー。そして“マンハッタン・ジャズ・クインテット(MJQ)”のリーダーとしても活躍するジャズピアニスト、デヴィッド・マシューズのコラボステージは、FM COCOLO STAGE(桃園小学校グラウンド)の大トリに登場。
前半はユッコ・ミラーのソロステージ。ユッコは「(高槻で)演奏出来てとってもハッピー!!みなさん、聴きに来てくれてありがとうございまーす!!」と元気に登場。彼女のそのミラクルなキャラクターを知らない観客からどよめきが起きる中、デヴィッド・マシューズ編曲の「宝島」や、「吹いてみた」でYouTube再生回数1000万回を突破した「名探偵コナンメインテーマ」など3曲を披露。
そして後半は今もなおジャズシーンの最前線を走るピアニスト、デヴィッド・マシューズが呼びこまれコラボステージが実現する。
1985年発売、MJQのアルバム『Autumn Leaves』より「Jordu」、そして「Recardo Bossa Nova」を披露。ユッコ、そして御年80歳とは思えないマシューズの圧巻のソロ回しで会場は熱気と興奮に包まれ、ユッコは「ずっとやりたかった曲なので感激です!!」と喜びを伝えた。
そして観客の鳴りやまない拍手と歓声により、アンコールはチャーリー・パーカーの「Confirmation」。往年の名曲で聴衆を魅了し、高槻の夜を華やかに彩った。
【セットリスト】
M1.Yes or No
M2.宝島
M3.名探偵コナンメインテーマ
M4.Jordu
M5.Recado Bossa
Ec.Confirmation
〈ユッコ・ミラー〉
最新アルバム 2021/10/13「Colorful Drops」
https://www.kingrecords.co.jp/cs/g/gKICJ-90850/
〈デヴィッド・マシューズ〉
最新アルバム 2018/6/6「Sir,」
https://www.kingrecords.co.jp/cs/g/gKICJ-782/