【ジャポニスム・クラシック】この秋注目の『北斎とジャポニスム展』をより深く楽しむためのCD発売!

オムニバス(その他)

21日に開幕した、『北斎とジャポニスム展』・上野 国立西洋美術館
2017年10月21日より開催されている、「北斎とジャポニスム展」(~2018年1月28日まで上野・国立西洋美術館にて)が注目を集めている。
19世紀後半、フランスを中心にヨーロッパで見られた日本芸術が与えた影響を指す「ジャポニスム(仏:Japonisme)」。
なかでもとりわけ人気を誇ったのは葛飾北斎の浮世絵で、その圧倒的な画力と構成力が、モネやドガ、ゴーギャン、ゴッホなど当時の画家達に熱狂的に支持された。
その北斎から影響を受けた西洋の美術品と、北斎の傑作浮世絵や版本を同時に堪能できるという画期的な美術展である。

「北斎とジャポニスム展」の開催を記念して、CD発売
この注目の美術展をより深く楽しむためのCDが、キングレコードから発売された。
北斎とクラシック音楽…一見関係ないようにも思われるが、

北斎の『冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏』に影響され作曲したドビュッシー、ラヴェル
『月の光』などの作曲で知られるドビュッシー(1862-1918)は、ジャポニスム旋風がまきおこったフランスの作曲家。
浮世絵はもちろん、仏像やたばこ入れといった日本美術を収集した他、交響響詩「海」の初版譜面の表紙に、「冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」を使用した。
また、同じくラヴェル(1875-1937)も冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」に影響を受け、ピアノ曲『洋上の小舟』を作曲。
ドビュッシーが、浮世絵に描かれた大波に注目し作曲したのとは対照的に、ラヴェルは心もとなく揺れる3艘の舟とそれに乗る人々の様子を音で表現した。
その違いを本CDでは聴き比べできる他、日本のイメージやモチーフから作曲されたクラシック音楽がたっぷり全15曲選曲されている。

美術展に行ってから聴くか、CDを聴いてから行くか。
「北斎とジャポニスム」の会場で、お近くの全国CDショップ、WEBSHOPでも購入可能なのでチェックして欲しい。

■発売CD情報■
ジャポニスム・クラシック―西洋作曲家が描いた日本―
2017年10月4日発売
品番:KICC-1391
価格:定価\1,800+税

収録内容
~北斎『冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏』が影響を与えた音楽~
ドビュッシー:
①交響詩『海』~風と海の対話 ※初版譜面の表紙に《冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏》を使用。
②金色の魚
③亜麻色の髪の乙女

ラヴェル:
④洋上の小舟  ※《冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏》に描かれた三艘の舟に着想を得る
⑤水の戯れ

日本のイメージ~想像と印象~
サティ: ※ジャポニスムの影響を受けた画家たちと交流
⑥ジムノペディ 第1番(ドビュッシー編曲管弦楽版)
⑦ジュ・トゥ・ヴ(おまえが欲しい)

アーサー・サリヴァン
⑧喜歌劇『ミカド』 序曲 ※イギリスで生まれた日本が舞台のオペレッタ

ホルスト:
日本組曲 より ※組曲『惑星』と同時期に作曲。全編に日本の民謡が使われている。
⑨前奏曲 漁師の歌
⑩桜の木の下での踊り

マルセル・トゥルニエ
⑪聴く者なき琴うた~古き日本のパステル画 作品47 ※“日本のパステル画”は“浮世絵”のこと!? 

メシアン:
七つの俳諧 より
⑫雅楽
⑬宮島と海中の鳥居
          
日本女性を描いた音楽
プッチーニ:
⑭ある晴れた日に~オペラ『蝶々夫人』
ジョン・ウィリアムズ:
⑮SAYURIテーマ~映画『SAYURI』

全15トラック

 

■展覧会情報
北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃
2017.10/21(土)~2018.1/28(日)
国立西洋美術館 [東京・上野公園]
[休館日]月曜日(ただし1/8は開館)12/28~1/1、1/9
http://hokusai-japonisme.jp