ハプスブルクの音楽~王女マルガリータと共に

その他(V.A)

2019.10.09 RELEASE クラシック / KICC-1495 ¥2,000(tax out)

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永きにわたりヨーロッパに君臨した、ハプスブルク家。その歴史を紐解く美術展「ハプスブルク展~600年にわたる帝国コレクションの歴史」とのタイアップCDです。その驚異の一族の歴史と人物たちが触れた楽曲を集めたコレクションです。

日本・オーストリア友好150周年記念

ハプスブルク展

[展覧会HP] habsburg2019.jp
600年にわたる帝国コレクションの歴史
国立西洋美術館(東京・上野公園)
[会期]2019年10月19日(土) – 2020年1月26日(日)

芸術・文化にも多大な影響を与えた名家
ヨーロッパの歴史にハプスブルク家あり!

長いヨーロッパ史においては強大な権力を有して政治や経済を担う一方、圧倒的な経済力をもって芸術・文化を擁護し、発展させたという名家が存在します。11世紀頃に現在のスイス北部あたりで台頭し、次々に領土を拡大したハプスブルク家もそのひとつ。その君主は15世紀以降、10世紀に成立した神聖ローマ帝国の皇帝にも就き、文字通りヨーロッパ史の一翼を担った存在となりました。
 16世紀中盤にスペイン・ハプスブルク家と分断したオーストリア・ハプスブルク家は、フェルディナント1世を祖として、オーストリア、イタリア、ハンガリー、ボヘミア(チェコ)などを支配。歴代の君主には芸術・文化を愛した人物も多く、広大な領土からは多くの作曲家、作品を輩出しています。特に長く同家の拠点として栄えたウィーンの街は、重要な流行発信地となりました。オーストリア・ハプスブルク家の歴史は第一次世界大戦が終結する1918年まで続きましたが、数多くの有名な作曲家たちがこの街に住み、または目指すべき芸術の中心地として太陽のように輝き続けたのです。
このCDにはそうした作曲家、またはハプスブルク家と関係のあった作曲家たちの曲を収録。同家がもつ多くの美術品を展覧会等で楽しみながら、音楽という側面からもその偉業に接し、重層的にハプスブルク家の魅力を味わってください。

1.美しく青きドナウ(ヨハン・シュトラウスⅡ)
 ハプスブルク家の始まり(マクシミリアン1世からルドルフ2世の治世)
2.ジョスカン・デ・プレ:王のファンファ-レ
3.パレストリーナ:わたしは恨む、香わしき花も愛しき茂みも
4.ダウランド:蛙のガリアード
 黄金時代の幕開け(レオポルト1世と王女マルガリータ)
5.ベルターリ:皇帝レオポルトを讃えるソナタ
 ~4本のトランペット、5本のトロンボーン、弦楽合奏と通奏低音のための
6.ヘンデル:ラ・レジュイサンス〈喜び〉~『王宮の花火の音楽』
 激動の18世紀(マリア・テレジアとマリー・アントワネット)
7.モーツァルト:『後宮からの誘拐』 序曲
8.マリア・テレジア・フォン・パラディス:シチリアーノ
9.ディッタースドルフ:ハープ協奏曲 イ長調 第1楽章
10.ハイドン:弦楽四重奏曲 ハ長調 作品76-3 『皇帝』第2楽章
11.グルック:精霊の踊り
 世紀末のウィーンとハプスブルク家の黄昏(フランツ・ヨーゼフ1世とエリザベト)
12.ヨハン・シュトラウスⅡ:『ウィーン気質』 序曲 
13.ヨハン・シュトラウスⅡ:『美しく青きドナウ』
 王女マルガリータ~夢のあと
14.ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ

(演奏)
ウィーンの森少年合唱団[1]
東京金管五重奏団[2]
ハレ・マドリガリステン(合唱)アンドレーアス・ゲップフェルト(指揮)[3]
松田 弦(ギター) [4]
ルートヴィヒ・ギュトラー(トランペット)ハルトムート・ヘンヒェン(指揮)ベルリン室内管弦楽団[5]
ヘルムート・コッホ(指揮)ベルリン放送交響楽団[6]
オトマール・スウィトナー(指揮)シュターツカペレ・ベルリン[7]
マティアス・プフェンダー(チェロ) ロベルト・ハネル(指揮)ベルリン放送管弦楽団[8]
ユッタ・ツォフ(ハープ)ハインツ・レーグナー(指揮)シュターツカペレ・ドレスデン[9]
ベルリン弦楽四重奏団[10]
ヘルベルト・ケーゲル(指揮)ドレスデン・フィルハーモニ管弦楽団[11]
カール・フォン・ガラグリ(指揮) シュターツカペレ・ドレスデン [12]
アルフレッド・エシュヴェ(指揮)ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団[13]
フランク・ブラレイ(ピアノ)[14]

~ゴッホが生きた19世紀の中盤から後半。現在では「ロマン派」と呼ばれる時代を迎えていた音楽史においてもさまざまな動きがあり、新しい個性をもった作曲家たちが出現。ゴッホが生涯の中で多くの時間を過ごしたフランスは、17世紀頃からオペラやバレエなど華やかな劇場文化が盛んになり、そこで上演される多彩な音楽も人気を得ていました。(中略)パリでは政治的な混乱も繰り返される中、芸術家たちは“フランスらしさ”を模索しながら自らのアイデンティティを確立しようと努めていた時代でもありました。美術界においても写実主義やバルビゾン派の画家たちが新しい作風を模索した中、音楽シーンでも同様に新機軸の作品が次々に生み出されたのです。
このCDには、そうしたフランスの作曲家たちやパリで学んだ作曲家のエッセンスが収録されています。すべての作曲家たちが19世紀に生まれ、世紀をまたいで活躍。フランス音楽シーンは、ゴッホを含む印象派〜ポスト印象派の画家たちの功績を意識しつつ、それを追いかけるように新しい表現の可能性を広げていったのです。
ご案内:オヤマダアツシ(音楽ライター)