J.S.バッハが愛したシュニットガー・オルガン!バッハの美学が結集した「ヨーロッパで最も美しいパイプオルガン」に塚谷水無子が挑みます
『レコード芸術』誌で特選盤を獲得、第8回CDショップ大賞2016クラシック後期推薦盤に選ばれるなど、各方面で評判を集めた塚谷水無子の「バッハオルガン作品集」(KIGC-19)。塚谷2年ぶりの新作は、バッハ作品集第2弾。今回は、かつてオルガンの巨匠ヘルムート・ヴァルヒャが全集録音時に使用した、聖ローレンス教会(オランダ、アルクマール)にあるフランツ・シュニットガー・オルガンに挑みます!
使用楽器は、生前のJ.S.バッハ(1685-1750)が共に仕事をしたオルガン建築の巨匠アルプ・シュニットガー(1648-1719)の息子フランツ・カスパー・シュニットガー(1698-1729)によって1725年に完成された52ストップ、415Hzバロックピッチの3段鍵盤。バッハの美学が結集した世界一と謳われる銘器。バッハの愛したレジストレーションは本器でないと表現できないとまで言われています。
膨大なバッハの作品群からシュニットガー・オルガンに相応しい作品のみを厳選した、究極のバッハオルガン傑作選。バッハの時代のルーテル派礼拝の演奏習慣に則り、BWV542の「幻想曲ト短調」と「大フーガト短調」をアルバムの最初と最後に配置した構成は、まるでヨーロッパの教会で聴いているかのような臨場感を与えてくれます。再録音となる「トッカータとフーガ」「小フーガ」では、聖バフォ教会での旧録音と聴き較べて、レジストレーションの違い、バロックピッチの違いならではの、重厚かつ荘重な響きを味わうことができます。カンタータそのままにリアリゼ―ションされた《主よ、人の望みの喜びよ》は洗練され華やか。現行のオルガン曲集から姿を消し演奏機会が少なくなった秘曲《協奏曲ニ短調BWV974》(映画テーマ「ヴェニスの愛」でおなじみの原曲はマルチェッロの協奏曲)も収録。
さらには《アンナ・マグダレーナの音楽帖》より5 曲、バッハの音楽の可憐さと、家族を思いやるバッハのまなざしが垣間見えます。愛聴曲満載にしてバッハのオルガンの真髄を満喫できる、贅沢で稀少なアルバムの誕生です!ヨーロッパで研鑽を積み演奏活動をしてきたドイツ・バロックのスペシャリスト塚谷水無子にしか作れないアルバムといえるでしょう。
パイプオルガンと教会の音響特性に精通したオランダのエンジニア、ダニエル・フォン・ホルセン氏による、今回も、スペック的には申し分のない【96kHz/24bit 録音】。バッハオルガン作品の究極の録音にトライ!通常のCDでのみ発売しますが、「トッカータとフーガ」ほか3曲をミニアルバムにしてハイレゾ配信も実施!
01.幻想曲 ト短調 BWV 542/1 ~幻想曲とフーガ ト短調《大フーガ》BWV542より【協奏曲 ニ短調 BWV974(原曲:マルチェッロのオーボエ協奏曲)】
02.第1楽章(アンダンテ)
03.第2楽章(アダージョ)
04.第3楽章(プレスト)
05.カンタータ《主よ、人の望みの喜びよ》 BWV147
06.コラール《わが魂は主をあがめ》BWV648(シュープラー・コラールより)【トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565】
07.トッカータ 8. フーガ「アンナ・マグダレーナの音楽帳」より5篇
09.ゴルトベルク変奏曲のアリア BWV988/1
10.メヌエット ト長調 BWV Anh.116
11.メヌエット ト短調 BWV Anh.115
12.ミュゼット ニ長調 BWV Anh.126
13.アリア《あなたがそばにいれば》BWV508
14.小フーガ ト短調 BWV 578【協奏曲 ト長調 BWV592】(原曲:ザクセン=ヴァイマール公エルンストのヴァイオリン協奏曲)
15.第1楽章(アレグロ・アッサイ)
16.第2楽章(グラーベ)
17.第3楽章(プレスト)【前奏曲とフーガ ニ短調 BWV539】
18.前奏曲
19.フーガ
20.フーガ ト短調 「大フーガ」BWV542/2
塚谷水無子(パイプオルガン)
[フランツ・シュニットガー・オルガン、1725年製作]
録音:2017年3月27・28日 聖ローレンス教会(オランダ、アルクマール)
録音エンジニア:ダニエル・ファン・ホルセン