山田 和樹

KIZC-588

山田和樹 (Kazuki Yamada, Conductor)

第51回(2009年)ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。ほどなくBBC交響楽団を指揮してヨーロッパ・デビュー。同年、ミシェル・プラッソンの代役でパリ管弦楽団を指揮し、すぐに再演が決定するなど、破竹の勢いで活動の場を広げている。
2010年には小澤征爾の指名代役としてスイス国際音楽アカデミーで、2012年8月にはサイトウ・キネン・フェスティバル松本でオネゲル作曲「火刑台上のジャンヌ・ダルク」を指揮。
同8月にはサントリー芸術財団サマーフェスティバルでクセナキス作曲《オレステイア三部作》も指揮し、好評を博した。
2014年7月にはスイス・ロマンド管弦楽団15年ぶりとなる日本公演を、2016年にはバーミンガム市交響楽団日本公演を成功に導き、2015年~2017年には3年間全9回に亘る『山田和樹 マーラー・ツィクルス』を完結。2015年春にパリ管弦楽団と行ったオネゲル作曲オラトリオ《火刑台のジャンヌ・ダルク》も絶賛された。
2017年2月にはベルリン・コーミッシェ・オーパーで《魔笛》を指揮。2018年4月に行なわれる来日ツアーの広島公演を指揮する予定。

これまでに、パリ管弦楽団、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン放送交響楽団、サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、バーミンガム市交響楽団、ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団、エーテボリ交響楽団、ローザンヌ室内管弦楽団、トーン・キュンストラー管弦楽団、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団、シュトゥットガルト放送交響楽団など各地の主要オーケストラで客演を重ねている。
2014/2015年にはアメリカデビュー、2015/2016年にはオセアニアでデビューするなど、活動は世界各地に広がっている。
バート・キッシンゲン音楽祭、モンペリエ音楽祭、マントン音楽祭、ブザンソン国際音楽祭、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭など、ヨーロッパの音楽祭への出演も多数。日本国内の主要オーケストラに客演している。

2016/17シーズンから、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団芸術監督兼音楽監督に就任。
2010年に鮮烈なデビューを果たしたスイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者、定期演奏会の他に多彩なプロジェクトに取り組む日本フィルハーモニー交響楽団の正指揮者を務める他、東京混声合唱団音楽監督兼理事長、学生時代に創設した横浜シンフォニエッタの音楽監督としても活動している。

2018年4月からは読売日本交響楽団首席客演指揮者に就任することが発表された。
東京藝術大学指揮科で小林研一郎・松尾葉子の両氏に師事。
2010年横浜文化賞文化・芸術奨励賞、2011年出光音楽賞、2012年渡邉曉雄音楽基金音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、文化庁芸術祭賞音楽部門新人賞受賞。
2016年には実行委員会代表を務めた「柴田南雄生誕100 年・没後20年 記念演奏会」が平成28年度文化庁芸術祭大賞、
2017年には『山田和樹マーラー・ツィクルス』などの成果に対して、第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞した。
著書に『山田和樹とオーケストラのとびらをひらく』(アリス館)。音楽の友誌に『私的音楽論考』を連載中。
録音も積極的に行っており、ペンタトーン・クラシックスよりスイス・ロマンド管とのCDを、オクタヴィア・レコードよりチェコ・フィル、日本フィル、横浜シンフォニエッタ、仙台フィル等とのCDをリリース。東京混声合唱団とのCDも多数。
メディアへの出演も多く、音楽を広く深く愉しもうとする姿勢は多くの共感を集めている。
ベルリン在住。(2017年現在)

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