ソフィオ・アルモニコ
ソフィオ・アルモニコは、ルネサンス・フルートによるコンソート(アンサンブル)を演奏することを目的に、4人の日本を代表するフラウト・トラヴェルソ奏者によって2008年に設立された。フルートを通して音による調和の世界を楽しみたいという思いを込めて、グループ名には「調和の息吹」という意味の「ソフィオ・アルモニコ」 がつけられた。ルネサンス・フルートは当時の絵画や楽器所蔵目録から、16世紀にはかなり人気の高い楽器だったことが分かっているが、現在では、その存在はまだあまり知られておらず、その演奏と研究はかなり遅れている。明るく、甘く、柔軟で繊細な表現力をもつルネサンス・フルートの可能性を探り、広げるためにルネサンス期の世俗曲を中心に、フルート・ コンソートの新たなる世界を開拓し続けている。2016年に初アルバム「魅惑のルネサンス・フルート~優しい眼差し~」をリリース。
前田りり子(ディスカント&テナー・ルネサンスフルート、ソプラノ・ルネサンスフルート)
桐朋学園大学を経てデン・ハーグ王立音楽院修了。山梨古楽コンクールにて第1位入賞。ブルージュ国際古楽コンクールにて第2位入賞。中世から現代までの様々な時代のフルートを駆使して「バッハ・コレギウム・ジャパン」等幅広い演奏活動を行っている。有田正広、B.クイケン各氏に師事。東京藝術大学非常勤講師。
菅 きよみ( テナー・ルネサンスフルート)
有田正広、バルトルド・クイケンの各氏に師事の後、アニマ・エテルナ、ラ・プティット・バンド等で演奏。日本帰国後現在、「バッハ・コレギウム・ジャパン」「オーケストラ・リベラ・クラシカ」のメンバー。ミュージック・スクール「ダ・カーポ」講師。
国枝俊太郎(バス・ルネサンスフルート、ソプラノ・リコーダー、アルト・ゲムスホルン、アルト&テナー・クルムホルン、バス・コルナミューズ)
リコーダーを安井敬、フラウト・トラヴェルソを中村忠の各氏に師事。1995年開催の第16回全日本リコーダー・コンテスト「一般の部・アンサンブル部門」にて金賞を受賞。現在はバロック室内楽を中心に幅広く活動している。「クラングレーデ」「ムジカ・レセルヴァータ」メンバー。
相川郁子(テナー&バス・ルネサンスフルート)
12歳でモダンフルートを始める。前田りり子氏の指導を受けてフラウト・トラヴェルソに転向した後、ブリュッセル王立音楽院にてB. クイケン、F. トゥンス、A. プストラウクの各氏に師事し、研鑽を積む。帰国後はフランスバロックやルネサンスの作品を取り上げたコンサートを中心に、演奏活動を続けている。
新井道代(テナー・ルネサンスフルート)
東京音楽大学大学院フルート専攻修了。デン・ハーグ王立音楽院古楽科修士課程修了。これまでにBCJやOLCの公演や録音に参加。自主企画コンサートも積極的に行っている。トラヴェルソを前田りり子、B.クイケン、W.ハーツェルツェットの各氏に師事。アイゼナハ音楽院トラヴェルソクラス講師。
佐藤亜紀子(ルネサンスリュート、ルネサンスギター)
東京藝術大学音楽学部楽理科卒。K.ユングヘーネル、H.スミスにリュートを師事。ソロ及び通奏低音奏者として活躍中。CD「ララバイ〜イギリス・ルネサンス期のリュート音楽」をリリース。アイゼナハ音楽院リュートクラス講師。アトリエ楽古主宰。
近藤郁夫(中&大ロープドラム、タンブリン、タンブレッロ、ダラブッカ、スレイベル、鈴、ベル、テンプルブロック)
打楽器を岡田知之、佐藤英彦、塚田靖、各氏に師事。国立音楽大学で打楽器を専攻。卒業後岡田知之打楽器合奏団のメンバーとして活動を始める。「タブラトゥーラ」「アンサンブルエクレジア」メンバー。創作集団ムーンヴァレーを主宰。現在オーケストラ、民族音楽ユニット、現代音楽、フラメンコ等で活動を行なっている。