宇野功芳の芸術

宇野功芳

KICC-1277
2016.08.24 RELEASE クラシック 交響曲 / KICC-1277 ¥11,000(tax in)

宇野功芳(1930-2016)追悼・緊急企画、指揮者 宇野功芳がキングレコードに遺した全録音を集大成。

オーケストラ指揮者としての宇野功芳は90年代に新星日本交響楽団の指揮として8枚のアルバムをキングレコードで録音してきました。惜しくも(第4番と第8番が欠け)全集にはなりませんでしたが、終生もっとも愛したベートーヴェンの7つの交響曲、モーツァルト「40番」とワーグナー「指環」そして宇野功芳氏の「命を賭けた遊び」ともいうべき「ハンドンのセレナーデ」など、いずれも情熱的で個性的、随所に宇野節がたっぷり堪能できるアルバムとなっています。

もともと合唱指揮者を目指しながらも評論活動で名声を築いた宇野氏が当時主流となりつつあった「交通整理をしているような没個性的指揮」や「無機的な音の作りかた」を嘆き、自らオーケストラの指揮をしてリサイタルを実施、そこでのライブ録音を提案してきたものです。宇野氏が求めた真の音、理想の指揮のかたちがここにあります。

機材の不調により幻の全曲録音に終わった1989年12月17日、サントリーホールでのライヴ<第九>からゲネプロの一部=リハーサル風景をボーナストラックとして追加。宇野氏の肉声が聞けます。
なんとコクのある充実した響き、会場の熱狂した聴衆の拍手と歓声まで余すところなく捉えたキングの録音技術にもご注目下さい。

<DISC1> 
ベートーヴェン:交響曲 第3番 変ホ長調 作品55 「英雄」
<録音>1990年6月24日、サントリーホールでのライヴ   
旧KICC-5 (90.11.21)

<DISC2>
ベートーヴェン:
交響曲 第1番 八長調 作品21
交響曲 第5番 ハ短調 作品67 「運命」 
歌劇「フィデリオ」序曲 作品72b
モーツァルト:
歌劇「フィガロの結婚」K.492 序曲
<録音>1991年4月16日、東京芸術劇場でのライヴ 
旧 KICC-19 (91.7.21)

<DISC3>
ベートーヴェン:交響曲 第6番 ヘ長調 作品68 「田園」 
<録音>1995年10月5日、東京芸術劇場でのライヴ   
旧KICC-185 (96.1.24)

<DISC4>
ベートーヴェン:
1. 交響曲 第2番 ニ長調 作品36
フリース:
2. モーツァルトの子守歌(佐々木 具編)
<ボーナストラック>
3. ベートーヴェン:交響曲第9番のリハーサル風景(第1楽章、第2楽章)
<録音>1995年10月5日、東京芸術劇場コンサートホールでのライヴ (1,2)
1989年12月17日、サントリーホールでのライヴ(3)
旧KICC-186 (96.1.24) +SSX-31 (90.11.21)

<DISC5>
ベートーヴェン:
序曲「コリオラン」作品62
交響曲 第7番 イ長調 作品92
ホフシュテッター:
ハイドンのセレナーデ(弦楽合奏)
<録音>1997年7月9日、サントリーホールでのライヴ   
旧KICC-237 (97.11.21)

<DISC6>
ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱」
<録音>1992年12月9日、サントリーホールでのライヴ
旧KICC-100 (93.3.24)、KICC-441 (03.12.26)

<DISC7>
モーツァルト:
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.527 序曲
交響曲第40番ト短調K.550
ホフシュテッター:
ハイドンのセレナーデ(弦楽合奏)
<録音>1993年4月15日、東京芸術劇場でのライヴ 
旧KICC-103 (93.9.22)

<DISC8>
功芳の「指環」
(ワーグナー:「ニーベルングの指環」オーケストラル・ハイライト)
1. 「ラインの黄金」-ワルハラ城への神々の入場
2. 「ワルキューレ」-ワルキューレの騎行
3. 「神々のたそがれ」-夜明けのジークフリートのラインへの旅
4. 「神々のたそがれ」-ジークフリートの葬送音楽
5. 「神々のたそがれ」-ブリュンヒルデの自己犠牲と終曲
<録音>1993年4月15日、東京芸術劇場でのライヴ 
旧KICC-115 (94.2.23)