人気ドラマー・神保彰が還暦記念スペシャルライブ。
櫻井哲夫と21年ぶりに一夜限りのJIMSAKU復活
神保彰
■人気ドラマー・神保彰が還暦記念スペシャルライブ。櫻井哲夫と21年ぶりに一夜限りのJIMSAKU復活
日本を代表するフュージョンバンド「カシオペア」の元メンバーで、キングレコードから1月1日に同時発売した第24弾ソロアルバム「24th Street NY Duo(Featuring Will Lee)&第25弾ソロアルバム「25th Avenue La Trio」が共に好セールス中の人気ドラマー・神保彰(60)が9日、東京・中央区の日本橋三井ホールで「神保彰スペシャルライブ│KANREKI│」と銘打ったライブを開いた。
2月27日に還暦を迎えたのを記念して行われたスペシャルライブで、今回の一番の目玉は、カシオペアの元メンバーのベーシスト・櫻井哲夫(61)と2人で結成し、1990年から98年まで活動してきたユニット「JIMSAKU(ジンサク)」を21年ぶりに一夜限りに復活。
そして、2012年から活動を再開しているカシオペア3rd(カシオペア・サード)とのセッション、ワンマンオーケストラ(ドラムトリガーシステムによる楽曲のメロディー&ベース部分と生ドラムを同時にこなす一人多重演奏)という3つのコーナーに分かれた見どころいっぱいのステージで、チケットのほうは発売開始わずか10分で完売。
櫻井とのJIMSAKUの21年ぶり復活は「今回は還暦を記念してのライブですが、還暦というのは、一回りしてまた元に戻るという意味もありますので、プロになって40年になるこれまでの自分の音楽を総括するようなライブにしたいと思いまして、そうなるとカシオペアは外せないし、JIMSAKUも8年間やりましたので、これも外せないということで21年ぶりの復活になった」のが理由で、「先日、1回だけリハーサルをやりましたが、若いころ一緒にやってきましたので、21年というブランクがあってもすぐにそのころの感覚が戻ってきました。音を出した瞬間、こんな感じだったねと…。櫻井さんもすごく元気で、はつらつとしていますし、僕も元気ですので、こうしてまた一緒に演奏できるのは本当にうれしいですね」。
約700人の熱烈なファンで満席の中、JIMSAKUコーナーでは、ベーシスト・櫻井と2人で「Firewater」「Funky Punch」、ワンマンオーケストラのコーナーで「We Will Rock You」「行くぜっ! 怪盗少女」、カシオペア3rdのコーナーで「TIME LIMIT」、それにアンコールで、出演者全員でカシオペア時代の大ヒット曲「ASAYAKE」など全26曲を演奏し、最後まで客席を楽しませた。
還暦を迎えたことについては「先日、見に行った映画のチケットに『シニア』と書かれていたのを見て、還暦になったんだと思いました(笑)が、体力の衰えも全くないし、そのことがなかったら還暦になった実感はありませんね」とニッコリ。この後もツアーやライブが目白押しで、9月には、ソロ初のニューヨーク録音盤の第24弾アルバム「24th Street NY Duo」で共演した米国のベーシスト、ウィル・リーとの日本全国ツアーも計画中だそうだ。